Yamaha アイムアヒーロープログラム
「I’m a HERO Program」は、格差や貧困によって生まれる「見えない壁」に可能性を狭められてしまっている子どもたちが、「音楽の力」を通じ、大きなチャレンジを経て自らの力でヒーローへと成長していくプログラムです。
弊社では、企画から、ネーミング・ロゴ、コピー・キービジュアルの開発、ポスター等の印刷物やウェブサイトの制作、ドキュメンタリーフィルムの制作などクリエイティブ面をトータルに担当させていただきました。
このプログラムの舞台は、コロンビアのメデジン市という世界的には麻薬戦争で知られた場所です。
未だ日常には混乱と犯罪、貧富の格差が存在していますが、子どもたちは精一杯プライドを持って笑顔で生きています。
しかし、格差や貧困、そしてそれらに直面した人々が持ってしまう差別意識が「見えない壁」となり、子どもたちの可能性を狭めてしまっている現実があります。
このプログラムは、はじめて楽器に触れた子どもたちが、音楽の力を通じ、自分の力でヒーローへと成長していくプログラムです。
参加したのは、メデジン市の外側にあるスラム地域に住む子どもたち。
彼らに、現地の課題から生まれた壊れにくい楽器「Venova™️」を提供し、音楽教育を実施しました。
そして、半年間に及んだ音楽教育の成果をお披露目する舞台として、サッカースタジアムを用意しました。
2018年9月30日に行われたコロンビアNo.1チーム、アトレティコ・ナシオナルの試合で、数万人の観客が見守る中、子どもたちは憧れのサッカー選手と手を繋いでピッチに上がり、コロンビアの人々の誇りである国歌の演奏をしました。
この模様は現地のテレビ中継で放送され、新聞やSNSでも大きな反響を呼びました。
演奏を聴いた観衆からも惜しみない大きな拍手が送られ、子どもたちの努力が「見えない壁」を打ちこわし、新たな「ヒーロー」の象徴へと成長していきました。
この取り組みを広げていくためのWEBサイトでは、端的な構成でありながら、現地取材による写真と映像、コピーライティングで感情に訴えかける表現を心がけています。
子どもたちと楽器との出会いから、ヒーローとなるまでの軌跡を捉えた55分に及ぶドキュメンタリーフィルムでは、音楽に向き合う中で、子どもたち自身の中でポジティブな変化を見いだし、成長していく様子を丁寧に描いています。
今後、様々なチャンネルでのディストリビューションを検討しています。
また、2018年11月にヤマハ銀座ビルで行われた同プログラムの企画展では、パネルデザインや展示のディレクションを担当させていただきました。
ADFEST 2020
D&AD Awards 2019
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2019
59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS